赤ちゃんを抱っこするママ

こちらの記事は、前回の記事「出産なびを使いこなそう②施設の種類と特徴」の続きです。

出産施設選びのポイント 

1.通いやすさ

出産施設を選ぶとき、通いやすさはとっても大切なポイントなんです。  

妊婦健診は定期的に通う必要があるので、自宅や会社から近い場所だと安心ですよね。
特にお腹が大きくなってくると、遠くまでの移動は大変…。 
一般的には車で30分以内の場所がおすすめです。
電車やバスを使う方は、駅やバス停から近いかどうかもチェックしてくださいね。  

出産が近づいてくると、もっと距離のことを考えたくなります。陣痛が始まったらすぐに病院に行かないといけないですものね。旦那さんやご家族がすぐに駆けつけられる場所かどうかも大切です。 

また、出産後のことも考えておくといいですよ。実家が近くにある方は、ママの体調が悪い時にサポートしてもらいやすいです。上の子がいる方は保育園の送り迎えなども考えて選ぶといいかもしれません。

毎日の通院がストレスになってしまうと、せっかくの妊婦生活も大変ですよね。ぜひ、実際に通院ルートを試してみて、「ここなら安心!」という場所を見つけてくださいね。 

みんなの環境は違うので、「これが正解!」というのはありません。あなたの生活スタイルに合わせて、無理なく通える場所を選んでくださいね。 

2. 診療時間

妊婦健診の時間も気になりますよね。
妊婦健診は定期的に受ける必要がありますが、そのためには自分の生活リズムに合った施設を選ぶことが大切です。 
診療時間が合わないと、仕事や家事、他の予定との調整が難しくなり、定期的な健診を受けることがストレスになってしまうかもしれません。 

例えば、仕事をしている妊婦さんは、平日の夕方遅くまで診察をしている施設や、土日に診療を行っている施設を選ぶと便利です。これなら仕事を休まなくても健診に通うことができますし、無理なく安心して妊婦生活を送ることができます。 

また、予定外の問題が発生した場合に、診療時間が長い施設や柔軟な対応が可能な施設を選ぶと安心です。突然の体調不良や緊急時に迅速に対応してもらえることで、より安心して過ごすことができます。 

施設の診療時間が長いと、予約が取りやすくなります。混雑した施設だと、希望する時間に予約が取れず、健診が後回しになってしまうこともありますが、診療時間が長い病院ならそのリスクがかなり減ります。 

「24時間受付できますか?」「救急の時はどうしたらいいですか?」「時間外でも対応してくれますか?」など、見学の時に聞いてみるといいですね。

3. 施設のサービス

お産って、施設によってサービスがいろいろ違うって知っていましたか?  

例えば、お産した直後から赤ちゃんと一緒の部屋で過ごせたり、プライベート空間の個室があったり。
パパや上の子が出産に立ち会えるところや、お産の痛みを和らげる無痛分娩ができるところもありますよ。
助産師さんが優しくケアしてくれたり、母乳育児のサポートが充実しているところもあります。 

これらのサービスは、実は想像以上に大切なんです。 

幸せで楽しいお産の思い出があると、「次も頑張れそう!」って前向きな気持ちになれますよね。
逆に、つらい経験になってしまうと、なかなか次のお産に気持ちが向かないかもしれません。  

最近は痛みの心配を減らしてくれる無痛分娩を選べる病院・診療所も増えています。「痛みが少なくなるかも」って思うだけでも、心強いですよね。  

産後はちょっと贅沢に、アロマオイルマッサージなどのリラックスできるサービスを受けられる病院もあるんです。  

もちろん安全第一だけど、せっかくの特別な時間。できるだけ快適に、幸せな気持ちで過ごしたいですよね。  

自分の「こんなお産がしたいな」という希望に合わせて、素敵な施設を選んでくださいね。きっと素敵な思い出になるはずです。 

4. 立ち会い出産

パパや家族と一緒にお産を迎える「立ち合い出産」、素敵な選択肢の一つですよ。  

お産って、ドキドキわくわくする反面、ちょっぴり不安な気持ちもありますよね。
そんなとき、大好きなパパや家族が側にいてくれたら、どんなに心強いでしょう。
「大丈夫、一緒にがんばろうね」って、そばで応援してくれるだけで、すごく勇気がわいてきます。  

それに、赤ちゃんの誕生という人生最高の瞬間を二人で共有できるって、すてきじゃないですか?
赤ちゃんの初めての産声を一緒に聞いて、「おめでとう!」って喜び合える。
この感動的な瞬間は、きっと一生の宝物になりますよ。  

パパや家族にとっても、お産の様子を実際に見ることで「ママって本当にすごい!」って実感できるはず。
そうすると、産後のお世話や育児にも自然と協力的になってくれるんです。 

特に初めてのお産なら、家族みんなで赤ちゃんを迎える第一歩として、とても意味のある経験になりそうですね。
これをきっかけに、家族の絆はもっともっと深まっていくはず!  

もちろん、立ち合いができない事情がある方もいらっしゃると思います。それはそれで大丈夫。
でも、もし可能なら、パパや家族と一緒にこの特別な瞬間を迎えてみませんか?きっと、かけがえのない思い出になりますよ。 

5. 母子同室や個室など、産後の過ごし方

お産後の過ごし方って、実はとっても大切なんです。  

赤ちゃんと一緒の部屋で過ごせる「母子同室」という選択肢があります。赤ちゃんの様子を近くで見守れて、授乳のタイミングも分かりやすいんですよ。でも、お産直後はママも疲れているので、少しゆっくり休みたい時は赤ちゃんと離れて休める環境も大切です。  

個室だと、自分のペースでゆっくり過ごせて、家族との時間も大切にできます。ただ、お値段は少し高めになることが多いので、予算と相談してみてくださいね。  

それから、授乳のことも考えておきたいポイント!特に初めてのママは、上手な抱き方や授乳の仕方が分からなくて不安になることも。だから、優しく丁寧にサポートしてくれる病院選びが大切なんです。  

お産が終わった後の健診も忘れずにチェック!
ママの体調管理はもちろん、赤ちゃんの成長も見守ってもらえる環境があると安心ですよね。  

こういった情報は「出産なび」で詳しく調べられます。「この病院はどんなサポートがあるのかな?」って気になったら、ぜひチェックしてみてください。  

人生の特別な瞬間だからこそ、あなたにぴったりの環境で過ごしたいですよね。ゆっくり考えて、理想の施設を見つけてくださいね。きっと素敵なお産の思い出になるはずです! 

6. 費用の確認

赤ちゃんを迎える準備をしているママたち、出産費用のことが気になりますよね。 
実は、お産にかかる費用って、住んでいる場所や施設によってかなり違うんです。 

2024年の調査では、2023年度の出産費用の全国平均は約51万円。 

施設の種類でも費用は変わってきます。一般的に、私立病院が一番お高めで平均52万円くらい。公立病院は47万円くらい、診療所(助産院含む)は51万円くらいです。それぞれの特徴があるので、費用だけでなく、サービス内容もチェックしてみてくださいね。  

お産の方法によっても費用は違ってきます。
自然分娩の場合は、だいたい40~70万円の範囲。
痛みを和らげる無痛分娩を選ぶと、追加で10~20万円ほど高くなることが多いです。
帝王切開の場合は健康保険が使えるので、自然分娩と比較して大きく値段は変わらないこともあります。

それから、個室を希望すると追加料金がかかります。東京などの都市部だと、個室料金が14万円以上という病院もあるんです。アロママッサージなどの追加サービスも、オプション料金として別途かかってくるので、事前に確認しておくと安心ですね。 

こんなたくさんの情報を一つ一つ調べるのは大変ですよね。でも大丈夫です!
厚生労働省が運営している「出産なび」というサイトを使えば、全国の病院の詳しい情報がすぐに分かります。  

出産なび」では、施設ごとの具体的な費用が調べられます。
個室料金がかかるのか、またその費用まで、細かい情報も掲載されているので、予算に合わせた病院探しがとってもしやすいんです。しかも、その施設で過去に先輩ママたちが出産したときの実際の費用を集計して載せているので、リアルな額が分かります。  

大切なのは、安全で安心なお産ができること。でも、やっぱり予算のことも考えたいですよね。
理想のお産と現実の予算の間で、ちょっと悩んでしまうかもしれません。「出産なび」を使って情報収集してみましょう。きっと、あなたの希望と予算に合った素敵な病院が見つかるはずです。  

赤ちゃんを迎える準備って、わくわくする反面、いろいろ考えることも多いですよね。でも、先輩ママたちも同じように考えて乗り越えてきました。あなたも、赤ちゃんとの新しい生活に向けて、一歩一歩準備を進めていってくださいね。 

7. 助産ケア(院内助産機能、助産師外来)

病院の先生って、話しにくい雰囲気だったり、忙しそうだったりしませんか?
聞きたいことがたくさんあったのに、聞けずに終わることってよくあります。そんな時の、お産をサポートしてくれる心強い味方、助産師さんのことをご紹介します。  

助産師さんは、妊娠中から出産、そして産後まで、ずっとママと赤ちゃんに寄り添ってくれる専門家です。妊婦健診での相談から、お産の時のケア、母乳育児のアドバイスまで、きめ細やかにサポートしてくれます。  

本来の助産師は赤ちゃんからお年寄りまで、女性の一生を支えるのが仕事です。
なので、ママのサポートだけでなく、赤ちゃんのお世話もエキスパート。妊娠中、お産の時、産後とママにずっと寄り添い、相談を聞いてくれます。 

助産師さんとかかわるには、「助産師外来」「院内助産」にチェックを入れた施設選択や、助産所で出産するという選択肢もあります。

助産師さんはどんなお悩みにも親身に対応してくれるので、助産師さんとのかかわりが多い施設を選ぶと、不安な気持ちがやわらぐかもしれませんね。 

8. 病院の規模や分娩件数

意外とポイントなのが、施設の規模や分娩件数です。 

お医者さんの人数が多い病院なら、夜間や緊急時も安心。また、医師一人ではなく複数人で判断してトラブルに対応できるので、リスクの高い出産になりそうな人ほど大きな病院を選ぶといいかもしれません。なおかつ、大きい病院だと産婦人科以外の科も一通り揃っていることが多いです。緊急事態の時にその病気の科の先生がすぐに駆け付けられるのって、とっても安心なことです。 

でも、医師の数が少ない方が一人一人にじっくり向き合ってもらえることも。自分の希望に合わせて選べるといいですね。 

年間のお産の数も参考になります。たくさんのお産を扱っている施設は、いろんな状況に対応できる経験が豊富です。 医師だけでなく、周りのスタッフも経験豊富になりますから、より安心してお産に望めます。 

持病があったり、高齢初産だったり、妊娠中にリスクが高くなってしまった場合、施設の規模や分娩件数を参考にして施設を選ぶという選択肢もありです。 

まとめ

いかがでしたか。
次回は「出産なびを使いこなそう!④『出産なび』の使い方」についてです。
ぜひご覧ください。