妊娠初期の逆子(さかご)は、自然に頭位になることも多いです。逆子(さかご)体操は早い時期にはおすすめできません。
逆子(さかご)の場合の過ごし方
子宮の中で赤ちゃんの頭が下を向いた状態を頭位といいますが、上を向いた状態を逆子(さかご)(骨盤位)といいます。逆子(さかご)になる原因は、特に見当たらないことが多いです。最終的には3〜4%の赤ちゃんが逆子(さかご)になり、まれに横や斜めの状態になります。赤ちゃんは頭がもっとも大きいので、逆子(さかご)だとお産のとき最後にひっかかる可能性があります。お尻がもっとも下にある場合や、骨盤が十分に広いことを確認できた場合は、下から産める可能性があります。実際は、安全性を重視し、頭位以外の胎位ではほとんどの場合、帝王切開が行われています。骨盤位や横位(おうい)では、破水時にへその緒(お)が腟(ちつ)内に出てきてしまう臍帯脱出(さいたいだっしゅつ)のリスクが少し高くなります。その場合、急いで帝王切開しなければなりません。子宮収縮を感じたり破水が疑われるときには、すぐにかかりつけ医に連絡しましょう。
[逆さかご子の3つの胎位]
① 骨盤位
② 横位
③ 斜位
妊娠初期に逆子(さかご)であっても、自然に回転し頭位になることが多いため、早い週数から逆子(さかご)体操を行うことはすすめられません。妊娠30〜32週になっても逆子(さかご)の場合、逆子(さかご)体操をおすすめすることがあります。ただし逆子(さかご)体操を行った場合と自然経過をみた場合に差があるかどうか確定していませんし、無理なかっこうでおなかが張ってしまうこともあるので、がんばり過ぎないようにしましょう。妊娠36週前後になっても逆子(さかご)が戻らない場合、施設によっては外回転術を試みることがあります。子宮収縮抑制薬を点滴し、おなかの上からゆっくり赤ちゃんを回します。回らず中止になることや、緊急帝王切開になることもあるので、よく説明を聞いてパートナーと決めてください。